吉野という地域は大変歴史の深い、情緒溢れた街です。
私たち美芳野庵のふるさとである吉野についてご紹介します。


大峰山系の北端、南北8キロほどの尾根筋が吉野山です。吉野山は日本一の桜の名所として全国に知られていますが、役行者(えんのぎょうじゃ)を開祖とする修験道(しゅげんどう)の聖地であり、数々の人間ドラマが刻みこまれた歴史の山でもあります。尾根道沿いには金峯山寺(きんぷせんじ)をはじめとする修験道の寺院、後醍醐天皇や源義経にゆかりの深い吉水神社、静御前の伝説がまつわる勝手神社、水の神様を祀る吉野水分神社、吉野の地主神を祀る金峯神社などが、山の奥に誘うように配され四季おりおりの美しさを見せています。上千本にある花矢倉、高城山など胸のすくような絶景ポイントも多々あります。 



吉野山が桜の名所になったのは、役行者が桜の木に蔵王権現像を刻んだことが、そも起こりといいます。以来「一枝を切る者は一指を切る」といわれたほど大切にされ保護されてきました。   



   「名にしおふ花の便りに事よせて 尋ねやませしみ吉野の山」
                                      祥子内親王
   「これはこれはとばかり花の吉野山」
                      安原貞室 
吉野山の桜に心うばわれた文人は数知れず、多くの名歌、秀句が残されています。桜は約3万本。標高差があるため下千本、中千本、上千本、奥千本と花期をずらして咲きつぎ、およそ1ヵ月もの間、花見が楽しめます。谷から吹き上げる風に花びらが舞い散る桜吹雪のみごとさも吉野山ならではです。
また吉野山の門前町はどの建物も谷に向かっておりてます。尾根道からすぐに崖なので家々は崖にへばりついた格好です。だから表から見て1階建てなのに裏から見ると2〜3階建てというタテ型構造。これを吉野建てといいます。柿の葉寿司、吉野葛、吉野和紙、桜茶などさまざまな名物や味があり、昔ながらの懐かしい情緒をただよわせています。




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